2020/04/25 01:23

ほんの少しずつ物語は確かに刻まれる。


まだまだ続いていくはずと思いつつ、まだまだこれからと思いつつ、気がつくとあっという間に、もう何ページ分になっているだろうか。


何の起伏もない部分は、最早文字が掠れて、読み取れない。

忘れ去りたい部分は、破り捨ててしまった。


物語にはいつか終わりがくる、必ずやってくる。


この物語が完結した後に、誰かに満足してもらうために書き続けているのだろうか。


きっと誰もが、自分のために刻み続けているのだと思う。

きっと誰もが、誰かのために刻み続けているのだと思う。


良い物語を綴ろう。


どうせなら、ただ

インクと紙を使うだけじゃなくて、

そこに感動的で、エキサイティングで、とても大切な言葉を。

情熱的で、鮮やかで、自分らしい絵を。


いまこの瞬間も、ほんの少しずつ物語は確かに刻まれる。


さあ、今から僕の

今からあなたの物語を。